小ネタ

路地裏のお話。

(ヤバい……) もう12月にもなろうというのに、汗が首筋を伝う。 朝が寒かったのでいつもより厚着をしてきたのも良くなかった。コートならぱっと脱ぐこともできるが、タイツはそうもいかず、汗ばんだつま先が靴の中で気持ち悪い。 気ばかりが焦るものの...
小説

喫茶店のバイトのお話。

駅前の繁華街から通りを二つ離れた雑居ビルの1階、軽食喫茶『エポック』のカウンター。肩下の髪を地味なゴムで左右に括った少女が、かつてない危機に陥っていた。 化粧気の薄い、幼い容貌を切羽詰まった焦燥と苦痛に歪め、律歌は荒い息を必死にこらえながら...
長編連載

社会見学バスの話・31 下半身露出・オモラシ行列

「っっ……!!」 騒然となる高速道路の一角で、じゅわあっ、と足の付け根の水門が開いてしまう中、佳奈は咄嗟に両方の手のひらで、むき出しになっていた脚の付け根を覆い隠した。 今まさに噴出しようとしていたオシッコの熱い奔流が『ぶじゅううっ』と手の...
長編連載

社会見学バスの話・30 羞恥の高速道路3

バスを降りるのは愛理にとって屈辱の決断だった。 厳しい躾の元で育った愛理にとって、トイレ以外で用を足すなんて、絶対にあってはならない事のはずだ。いや、そもそも普通の女の子であれば2年生にもなってバスの物陰でおしっこなんて、よっぽどの事がなけ...
長編連載

社会見学バスの話・29 綿貫美緒

一方、バスの中でも悲劇は続いていた。 ついに高速道路の路肩での野ションは容認できずに、トイレを言い出せなかった生徒達の数名が、いまや我慢の限界を迎えようとしていた。 今から追いかけてゆく余裕すらないままに、モジモジと身体をよじり、大事なとこ...
長編連載

社会見学バスの話・28 羞恥の高速道路2

さらに最悪な事態へと陥ってしまったのは、その隣――佳奈のすぐ横で中央分離帯のほうを向いてしゃがんでいた陽菜である。 彼女はちょうど頼子と逆に、バスに向けてお尻を向け、中央分離帯の茂みに向けてオシッコをするつもりだった。つまり、道路側には背中...
長編連載

社会見学バスの話・27 羞恥の高速道路

すべては、当然の帰結であった。 いかな大渋滞の中とは言え、その中の車が完全に停止し、全く動かないわけではないのである。時速に換算するのも馬鹿らしくなるような、数メートル進んでは止まるを繰り返すノロノロ運転とは言え、少しずつ渋滞の列は移動を続...
長編連載

社会見学バスの話・26 2年A組女子9人、準備完了

「ふぁ……ぅっ……ッ」 きゅんっ……と脚の付け根、股間の先端を走る強い刺激に、佳奈は身体を竦ませた。飲み込んだ吐息がぷくりと小鼻をふくらませ、きつく噛み締めた奥歯が震える。 スカートの上からきつく押さえた下着の奥、硬く張り詰めた下腹部を引っ...
長編連載

社会見学バスの話・25 教師と女性の狭間で

(ま、間に合あったけど…!! バ、バスも頑張って停めたのにっ!! ぁ、ああーんっ、いや、いやぁあ!! こ、これじゃ、わたし、オシッコできないじゃないっ……!! トイレ、おトイレぇ……おトイレ、どおすればいいのよぉ……んぁあっ、ぁ、あっあ、あ...
長編連載

社会見学バスの話・24 恥辱の迷路

「だ、大丈夫よ、みんな。外からは見えないし、誰も見てないから、安心して!! ……ね?」 清水先生が励ますようにみんなを見回して言う。 けれどいくらそんなことをしたって、佳奈達が2年生にもなって、遠足の帰り道にトイレが我慢できず、無理やりバス...