長編連載 社会見学バスの話・23 少女達の躊躇 停車したバスの陰となる、高速道路の路肩。少女達の臨時仮設屋外トイレと化したそこで、間髪置かずに凄まじい水音が響き始める――と、言う訳ではなかった。 羞恥と屈辱に耐えて、ようやく辿り着いた、目的地。 そこで、9人の少女達はお互いの顔を見合わせ... 2012.08.23 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・22 止まったバスの陰で… 「うぁ……っ」 そろそろと下腹部を庇いながら、道路に下りた佳奈は小さく声を上げた。 制限時速80キロ。常であれば矢のように車の行き交う片側3車線の高速道路には、時間の静止したように無数の車が行列を作って並ぶ。 凹凸なく舗装された道路の表面、... 2012.08.22 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・21 選ばれた少女達 路肩に止まった2年A組のバスの通路に、9人もの女の子が列を作って並ぶ。 内股になった太腿を忙しなく擦り合わせ、腰をくねらせ。思春期の少女達は羞恥に顔を染め、悩ましげな表情と仕草で、かすかな苦悶の喘ぎをこぼす。 9人は全員共に余裕なく、はした... 2012.08.21 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・20 2年A組バス緊急停車 「ですから、もう本当に、この子、オシッコが出ちゃうって言ってるんです!! もう我慢できないんですよ!? それなのに……!!」「……わかったよ。…本当はこんなことしちゃいけないんだが……仕方ないね」 蓉子の猛抗議に、ついに運転手が折れたのはそ... 2012.08.20 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・19 蓉子の思惑 天啓のように舞い降りた素晴らしい“迷案”に、蓉子は矢も盾もたまらず、席を立っていた。「ねえ井澤さんっ、ちょっと待っててくれるかしら? 大丈夫、すぐに先生が何とかしてあげるから!」「え、あ、はい……」 いきなり顔を輝かせて満面の笑顔を見せる『... 2012.08.19 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・18 恥ずかしい告白 (あぁーんっ、まだ? まだ着かないの? オシッコ、オシッコしたいよぉ……っ!!)「あ、あのっ、清水先生っ……」「へ?」 座席シートの上で忙しなく腰を揺すっていた蓉子は、名前と共に袖を引かれてはたと我に返った。慌てて振り向けば、そこには顔を青... 2012.08.18 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・17 佳奈の決意 今日から第2部。「んぁ……っ」「はぁ……、はぁ……、だめ、えぇ……っ」 初夏の日陽射しを受け、熱されたアスファルトがじりじりと車体を焦がす。空調が唸りを上げ、送風口からの風を強めていた。奇妙な沈黙の落ちた車内には座席シートを軋ませる身じろ... 2012.08.17 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・16 清水蓉子その4 永劫にも思える時間――けれど、それは実際には、ほんの十数秒ほどのものでしかなかった。 ぴったりと閉じ合わせたスカートの股間にみるみる広がる熱い感触。ぷくりと膨らんだ排泄孔がびくびくと痙攣する。「っ、は、はぁ、っ、はあっ……」 下着の股布をた... 2012.08.16 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・15 清水蓉子その3 (あーーんっ……だ、っだめっ、ああっあッ!! ぉ、おしっこ、おしっこ出ちゃううぅ、おしっこ、おしっこしたいいぃっ!!) 我も忘れて叫び出したくなるのを堪え、蓉子は居ても立っても居られない。 ついに蓉子は運転席の傍へと歩み寄った。「あ、あのお... 2012.08.15 長編連載
長編連載 社会見学バスの話・14 佐野真彩その3 どれくらいの時間が過ぎただろう。20分、30分、或いは1時間。それともたった5分。窓の外の光景は変わり映えなく、渋滞の行列だ。初夏の太陽は夕方だというのに暮れる気配はまだまだなく、陽射しはなお強い。 時間の感覚すら曖昧となる緩慢な時間の中、... 2012.08.14 長編連載