我慢

世界を救う勇者一行

「……ねえ、勇者様まだ戻ってこないの?」「うん……まだみたい」 ここはアマルカンドの西、黄金のカギの洞窟の地下3階。 魔王を倒し世界を救うべく旅を続ける勇者一行――その一員である戦士、僧侶、魔法使いの3人は、顔を寄せ合って勇者の様子をじっと...
小説

お姉さまと一緒のお話・2

「……ごきげんよう、彰子お姉さま。結衣さんも」「ええ、ごきげんよう」「ご、ごきげんよう、っ、姫子さんっ……」 笑顔と共に姫子たちが見送られ、ぎい、と閉じられたドアの中。 ようやく姉と二人きりとなった結衣は、ついにはしたなくも耐え切れず、ぎゅ...
小ネタ

安全パトロールメール

元ネタを追記しようかと思ったが、明らかに自分で自分の足を引っ張る気がするので自重。No.0020117都道府県 ○○県メルマガ名 ▲▲支所・安全パトロールメール受信日時 2010/07/XX 16:32:34タイトル 女子児童の不審行動07...
WetMarchen

特別編 『不思議の国のアリス』

※我慢シーンのみ。注意。 元ネタは山形浩生版(ttp://www.genpaku.org/alice01/alice01j.html)の翻訳。 この調子で全編にわたりアリスがおしっこを我慢している展開を書いてはみたものの、途中でデータが破損...
小ネタ

ある趣味式ウミガメのスープ

ある趣味@JBBS 「4twt45ujrt」スレ>>237より。 途中まで書いてから永久我慢モノになってることに気付いて、どちらのスレにも投下できなくなったネタの供養。 MEMO 尿意に苦しむ3人の女性と 尿意と無縁な1人の女性 なぜか3人...
小説

夏休みの当番のお話。

「はー……あついなぁ……」 焼けたアスファルトの上には、ミンミンゼミが大合唱。向こうの交差点を通り抜けてゆく車や、コンビニの看板までゆらゆら揺れている。 麦藁帽子をかぶり、Tシャツと短めのスパッツ。夏休みに入って2週間ですっかり日焼けした肌...
小ネタ

赤鳥居にて。

そこは、商店の立ち並ぶ大通りからも少し奥まった場所に位置していた。 雨風にさらされて古びたブロック塀が、ちょうど具合良く凹凸をつくって周囲からの視線を遮るその場所は、通りに面していながらも意識の死角にあるようで、誰もが見過ごしてしまうような...
小ネタ

怪しい投稿雑誌風味・2

怪しげな有料専門サイトみたいな方向性の第二弾。 ※)フィクションです。実在の人物とは一切関係ないことをくれぐれもお忘れなく。≪1≫ さぁて、今回ご紹介する『“はぢめて”スクープ』は、“明石あきな”ちゃんの一枚!! ●●県××町にお住まいの○...
小説

夏休みの夜のお話。

ぶうん、と生温い排気ガスを吹かして走り去ってゆくバスが、見えなくなって。鈴は額に浮いた汗をぬぐう。 2時間に1本しか表示のないバス停の前では、荷物を肩から提げた姉の花梨が、時計を見ていた。「まだ歩くの、お姉ちゃん?」「うーん。迎えに来てるは...
小説

長靴いっぱいの話。

どんより澱む暗い空。 もう一週間も降り続く雨は、今日も止む気配がない。誰もが傘を差して行き交う灰色の雑踏の中、水色の長靴がアスファルトの上の水溜りをぱちゃりと跳ねさせる。 長靴とお揃いの水色の傘の下、手に提げた鞄をかたかたと揺らして、紺野梓...