小説

妖魔退治の巫女さんのお話。

「こちらですね?」「へ、へえ……そうでございますだ」 不気味な鳴き声の響く澱んだ森の中を、二人分の足音が響く。 ひとつは提灯を掲げ先を行く老人のもの。もう一つは、その隣を歩く少女のものだ。 風が茂みを揺らす音にもびくびくと怯えている老人に対...
小ネタ

萌えるゴミの日

毎週月曜と木曜日は、『萌えるゴミ』の日だ。 一週間に2回、定められたその期日には朝早くから『ゴミ』の『回収場所』に大勢の列ができる。このあたりの朝の風物詩だ。 『ゴミ出し』には一人当たり少し時間がかかるので、いつも行列は長く長く延びてしまう...
WetMarchen

第14夜 人魚姫

おもらし特区の「今日の童話」に触発されて書いたもの。というかほぼそのまま。 人魚姫はどうしてもうまく展開が作れなかったので諦めかけていた時、読んでその秀逸さに衝撃を受けた。 しかし、延々長くなった割に明らかに劣化している気がする。 空には大...
小説

新学期のお話。

穏やかな街並みは、出会いの季節に満ちていた。 ほんの数週間前までは蕾だった桜も満開となり、そこかしこの枝から花吹雪を散らせている。 脚元に降り積もる花片を踏みしめ、真新しい革靴が、アスファルトの上に不規則なリズムを刻む。「は……っ」 北村千...
小ネタ

習作・4

元ネタは○○って難しいのコピペ。 ちょっとクドいかもしれない。 こ、この前。……はじめて、ぉ…オモラシしました……。 ぉ、オシッコ、のです……。 生まれて初めて、授業中に……おしっこが我慢できなくなって……。 正直、授業中にお手洗いに行くな...
小ネタ

習作・3

元ネタは○○○出ますぅのコピペ。 ある意味原型はある……のだろうか。(ぁあっ……も、もう…駄目…っ) とうとう綾乃は音を上げた。折り曲げた背中、手すりを握りしめ、後ろに突き出された腰、太ももの付け根をぎっちり押さえ付けた手のひらがわなわなと...
小ネタ

習作・2

アメリカ人のバーベキューが元ネタ。 まったく原型がない。 ……そうね、外国の女の子のトイレの迫力って、凄まじいものがあるわね。 留学してた時に、ルームメイトの子たちにバーベキューに誘われて…… その時にどうしてもオシッコがしたくなっちゃって...
小ネタ

習作・1

「宇宙ヤバイ」のコピペが元ネタ。 というかまったく原型がない。(……やばい、と、トイレ……本当にやばいかも……っ) こみあげてくる尿意はいよいよ凄まじいものとなり、刻一刻と限界へ近づいていた。 ほとんど余裕のなくなった下腹部の欲求をを必死に...
小説

受験の朝の話

空は、あいにくと薄曇り。お陽さまも雲の向こうに顔を隠し、冬の寒さをいっそう際立たせているかのよう。 学校指定の制服の上から、コートとマフラー、黒のタイツ、それに親指以外がひとまとまりになったミトンの手袋を着け、真新しい雪の降り積もった白い道...
小ネタ

怪しい投稿雑誌風味

怪しげな有料専門サイトみたいな方向性を狙ったもののえらく的外れな気分。 ※)フィクションです。実在の人物とは一切関係ないことをくれぐれもお忘れなく。≪1≫ (写真:あいり.jpg) さあ、今回お届けする『はぢめてスクープ』は、××県〇○市に...