永久我慢

永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜3

楽しかった、けれどとてつもなく長かった一日が終わる。 傾いた夕陽の中で最後の友達とさよならして、静菜は足早に家へと続く緩やかな坂を登っていた。 さしもの静菜も、あれからさらに5時間という我慢を経て、そろそろ限界が近付きつつあった。歩きながら...
永久我慢

永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜2

それまでの生活に比べれば、学校という場所で少女が拘束されている時間はあまりにも長い。当然ながら、静菜は尿意の限界を覚え、学校のトイレを使わざるを得なかった。祖母の教えはそれを否定していたが、生理現象まではどうしようもない。 しかし、できなか...
永久我慢

永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜1

永久我慢の輪舞曲スレに投下したネタの改訂版。 ある種やりすぎなくらいに恐ろしく長い我慢モノ。かなり続く。「――でね? そうしたら先輩がさぁ」「ホント? 凄いねー。三島先生怒ってたんじゃないの?」「あっははっ、言えてるかもー」 ファミリーレス...
小説

冬の電車の話。

寒風の吹く1月末。コートにマフラー、手袋と防寒対策に身を包んだ人々が、一様に階段を昇り改札をくぐる。都心から電車で1時間という郊外の立地にふさわしく、朝の7時半過ぎともなれば、駅には雑踏が絶えない。(はやく、はやくっ……) そんなせわしない...
小説

保育園のお話。

「ねーねーおねえちゃん、はやく、はやくっ!!」「ちょ、ちょっと待ってってば……そんなに引っ張ったら……きゃぁあ!?」「うわぁっ!?」 ――べしゃんっ。「……災難だったわねぇ」「あ、あはは……みんな、元気いいですから」「ごめんなさいね、詩織ち...
WetMarchen

第7夜 三匹のこぶた

むかしあるところに、ポー、キィ、ピックという3人の姉妹が住んでいました。 3人はとてもなかよしで、いつも一緒に暮らしていました。 ある日、一番物知りで一番お姉さんのポーが、眼鏡をくいっと直しながらいいました。「この家のトイレもだいぶ古くなっ...
小ネタ

裁判風味な。

「つまり、被告――北条ユキさんは、藤宮邸の来賓室の中に敷かれた絨毯が時価数億円にものぼる高価な品であることを知りながら、下着を下ろし排泄行為に及ぼうとしたもので、これは明らかに屋敷の所有者である藤宮健之助氏の所有する財産を損壊せしめる意図が...
小説

初詣と神社を巡るお話。

(うぅん……) 気付くと初音は、傘を差して大雨の中にいた。見慣れた庭に商店街、学校の校庭、見渡す限りの一面が水浸しで、見る見るうちに水かさが増してゆく。(に、逃げなきゃ) そう思うものの、道路も河のようになっていて、脚がずっしりと重い。思う...
小説

二人のヒミツ

おもらし百選スレの小説の一節、「わたしの分までおしっこしてきて?」と、永久我慢の輪舞曲スレに出てきた「おなかの中におしっこする」というシチュエーションに酷く感銘を受けて書いたもの。我慢特化。 美沙の様子がどうにもおかしい、と思ったのは午後4...
小説

シズク忍法帖・その参

「……シズク。やはり貴方は少しばかり修行が足りませんね。今日は少し、特訓をしなければいけないようです」「えっ……」 湯船から上がろうとした妹分を呼びとめて、カスミは厳かにそう告げた。 え、と首を傾げるシズクを捕まえ、岩の洗い場の上に腰を下ろ...