長編連載

社会見学バスの話・60 女教師のオモラシ2

理不尽な怒りを叩きつけ、蓉子は拳を丸め個室のドアを乱暴に叩く。 ドンドンドンガンドガンッ!! まさに火事場の馬鹿力。細い女教師の腕の音は、ノックなどと生易しいものではなく、ドアが歪みたわみ、壊れてしまうのではないかと思えるほどだ。「ぁあぁ、...
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社会見学バスの話・59 女教師のオモラシ1

「んぁあぁあぁああっ!? も、もう駄目ぇええ!!」 蓉子は、婦人用トイレの入り口から伸びて蛇行する順番待ちの大行列を前屈み前押さえガニ股のまま迂回し、その隣に入り口を並べる、もう一つの列へと突っ込んだ。(漏るッ!! 漏るもるもる漏れちゃう出...
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社会見学バスの話・58 清水蓉子その10

「そっ、そんな、そんなッ、なにこれ、なんなの、っ、やだ、もう我慢、できな、っ、あぁ、っんも、漏れ、ちゃうのにっ……ぁ、ああっあ、あ!! あ!!! っだ、ダメぇえええええええ……ッ!?」 激しく脚を踏み鳴らし始めてしまった蓉子の股間、きつく押...
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社会見学バスの話・57 清水蓉子その9

身悶えし腰をくねらせ、はあはあと息を荒げ、顔を紅くして切なげに眉を寄せ。タイトスカートの股間を握り締め、女教師の仮面をかなぐり捨ててひとりの『オンナ』となった蓉子は、女の欲望を剥き出しにしてサービスエリア縦断のオシッコ我慢行を続けていた。 ...
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社会見学バスの話・56 清水蓉子その8

サービスエリアに到着するや否やの早業だった。 蓉子は乗降口に駆け寄ろうとしていた生徒達を罵声と共に突き飛ばし、いち早くバスを飛び下り、トイレめがけて走り出していた。 クラス担任としての責務や、女教師としての体面など脱ぎ捨て、2年A組の『清水...
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社会見学バスの話・55 清水蓉子その7

「み、みなさんっ、いっ、いいですか!? んぁ、っはぁ……い、いまからっ、と、とととっ、んぁあ……トイっ、おトイレ休憩にしますっ!!」(やった、やったわ、っつ、着いた!! とうとう着いたのよ!! 到着っ、とうちゃくっ、とうちゃーーくっ!! 間...
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社会見学バスの話・54 少女たちの我慢延長戦・バスの中

少女達が殺到して混乱に陥ったバスの乗降口と、運転席の周辺部。そこから離れた後部座席周辺には、いまだちらほらと生徒達の姿がある。その数は10名には満たないものの、2年A組の生徒数から見れば決して少なくない人数だ。 誰も彼もと我先にバスの降車順...
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社会見学バスの話・53 少女たちの我慢延長戦・バスの外

そして――運よく、バスの出口近くに座っていたため、バスの停車と共にいち早く乗降口を駆け下り、外へ出ることができた生徒達も、決して救われたわけではなかったのである。 ごく当然の話だが、サービスエリアに到着したところで、すぐその場でオシッコを始...
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社会見学バスの話・52 出口順番争い/添田茜

口々に上がる非難と悲鳴。涙声すら混じった糾弾の中、クラスメイトの責めを負わされて、お手本のようなオモラシ姿を披露させられながら。 2年A組のクラス委員長、木崎由梨が口にしたのは、至極単純でもっともな解決法だった。 全員落ち着いて、順番に、ゆ...
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社会見学バスの話・51 木崎由梨その3

「あっ、あっ、早くっ、早く開いてよぉぉぉっ!!」 クラス委員長――木崎由梨はそんなバス前方の混雑列の中で泣き叫んでいた。彼女もまた停車と同時にいち早く座席を離れようとしたのだが、丁度そのタイミングで押し寄せた尿意の波によって動きを封じられて...