小ネタ

我慢しながら掃除・2

ツイッター連載風味に短く区切ったらどうなるかと思った実験作。シチュエーションは某AV(牛乳浣腸モノ)を参考にしました。殺風景な体育館は、梅雨時特有の湿った匂いを籠らせていた。壁際に並ばされた少女たちは、皆落ち着きなく身をよじり、小刻みに足踏...
小説

姉イジメの話。

明日開催のしーむす8に参加しようと思って用意した話。 もろもろの事情で申込みできなくなったのでこちらに。「ま、待って……お願い、待って、茜…っ」 おぼつかない足元、ほんのりと赤くなった頬。 荒くなった息に交えながら、途切れ途切れに少女が切な...
小説

dans la prairie 05

家から交差点の横断歩道をみっつと、歩道橋をひとつ。 背の高い塀とそこから伸びた高い木の梢に囲まれたT字路は、見通しが悪い割にカーブミラーもなく、向こうから誰かがやってきてもすぐには気付けない。交通量があまりないことから放置されているが、色褪...
小説

dans la prairie 04

さっそく主題を取り違えてる気がしないではない。「あった……!」 広い公園の片隅に目的の建物を見つけ、観冬はぱあっと顔をほころばせる。スキップ混じりの小走りで向かう『そこ』は、素っ気ない灰色のコンクリート剥き出しで、面白い事など何もないですよ...
小説

dans la prairie 03

雨の続く6月。今日もまた昨日と同じような雨が続き、代わり映えのないネズミ色の空がビルの谷間を覆う。 織江は傘の柄を握る手に力を込めながら、雨の通学路を早足で歩いていた。 靴底が水たまりを跳ね散らかし、防水の十分ではない足元にはいくつも飛沫が...
小説

dans la prairie 02

※浅学ゆえ非常に恥ずかしいスペルミスをしておりましたので訂正します。 ご指摘ありがとうございました。「ぁう……っ、は……っ」 灰色の空の下、しんしんと雪の降り積もる道に、ぎゅ、ぎゅっと雪を踏み締める小さな音が響く。もこもこの白いコートのフー...
小説

dans la prairie 01

※浅学ゆえ非常に恥ずかしいスペルミスをしておりましたので訂正します。 ご指摘ありがとうございました。「じゃあ、ここで下りてね。……気をつけなさい」「うん。ママ。……行ってきます」 道路の片側に停車した車の助手席から歩道に下り、優里は運転席の...
小説

受験と男子トイレの話

(で、でるぅ、でちゃうっ……!! ぁ、あっあ、だめ、だえっ、でちゃふっ、で、っ、でちゃううぅ……!! お、オシッコ、オシッコでちゃう漏れちゃう漏れちゃうう!! っは、はやくっ、はぁあ、っ、はやくして、早くぅ、トイレぇえ……!!) だん、だん...
我慢

男子トイレ閉じ込めの話。

上手くまとまらなかったのですごく中途半端。 いったい、なんの冗談だろう。 人に話したら笑われてしまうような現状を、私はけれど決して笑い飛ばすことなどできないままに、口を噤む。 私がここで目を覚まして2時間――つまり、私がこの部屋に閉じ込めら...
小説

部活イジメの話・2

学校という特異で閉鎖的なコミュニティでは、いじめはいつも突然始まる。些細な理由とくだらない根拠で選んだ、自分とは“違う”相手を輪の中から彼女を弾くことで、残る多くの安心が得られるからだ。 その際、いじめの対象に非があるかなんて関係はない。無...