2007-10

小ネタ

嘘のトイレ/豪華な部屋編

もう、あのドアが開かなくなって何時間経つのだろう。 床に隙間なく敷き詰められた分厚い絨毯。ふかふかのソファー。大きなテーブル。一見しただけで贅の限りを尽くしたと分かる豪華な部屋も、固く閉ざされたドアで出入りを禁じられてしまえは、結局は牢獄と...
小ネタ

嘘のトイレ/広い部屋編

「ふぅぅっ……くぅんっ……」「はぁ、はぁ……っ……ねぇっ……まだ、なのっ……!?」「もう、ダメ、ダメぇ……」「ちょっと、はやく……してよぉっ!!」 殺風景な広い部屋に押さえ込まれた苦悶の声が響く。古びた体育館にも似た施設の中には、延々と順番...
小ネタ

雑談スレにての一コマ。

カチカチと無機質なクリックの音が響く。 焦るようにブラウザが再読み込みを繰り返し、ページをリロードする。「くぅっ……んぅっ……」 ノートPCに向かう机の前で、少女は切なげに身体をよじった。 マウスは小刻みに震え、それに連動してディスプレイの...
ノーション

霧沢学院・2

オシッコをしない女の子、『ノーション』たちが生徒として通う私立霧沢学院にも、春を過ぎ夏もいよいよ本番を迎える頃、恒例となっている身体測定の季節がやってくる。 普通の学校ではもっと早い時期に行なわれるこの行事が、学院では中間試験が終わり夏休み...
ノーション

近未来のノーションエイジ

「はい、それでは、今日の授業をはじめます。 前回は二十世紀末から二十一世紀初頭の経済社会の混乱とについてお話しましたね。今日はそれに続いて、当時の社会倫理の乱れについての授業です。 その当時、まだ今のように科学や技術が発達しておらず、栄養の...
ノーション

霧沢学院・1

永久我慢スレにおいて提案された、オシッコをしない女の子の偶像=ノーションというネタに触発されて書いた話。 都心から電車で1時間とすこし。郊外と呼ぶにはやや森深い園に佇む私立霧沢学院。 ここに通うのは10代の、公立で言うならば中学と高校にあた...
小説

公園を巡るお話。

摂理、というものがある。 例えば弱肉強食。例えば万有引力。この世界に生きるものである以上、避けることのできない法則だ。 だが、ここにその大自然の摂理に無謀にも逆らおうとしている少女がいた。「ぅぅっ…はぅっ……っ……」 下腹部を走るつぅんっ、...