2008-09

永久我慢

永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜9

朝食の席で溜息ばかりの静菜を見かねて、母親は眉を潜める。「どうしたの? 食欲ないの?」「う、うん……ちょっと……」 重い唇を動かして答える静菜。 実際に気分は最悪に近かった。普段からは及びもつかない、途方もないと形容してもいいような尿意に一...
永久我慢

永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜8

明け方の空が白み始め、薄日が住宅街の隙間にちらほらと曙光をのぞかせてゆく。普段ならばまだ分厚いカーテンの内側で眠りの中にあるはずの少女は、沸き上がるオシッコの津波を堪えるために、薄いまどろみの中でなお戦い続けていた。(………ッ、う~~~っ…...
小ネタ

月壬月辰のススメ3

「あはぁ……ぁああっ、あぅ、あっ、あああぁ……」 耳までを赤く染め、顔を覆い、小さく唇を噛み締めて。 びくびくと前後に腰を揺すりながら、少女の放水は止まらなかった。 かなり濃い目の色のついた奔流は、皺の寄ったシーツの上に大きな水たまりを作っ...
小ネタ

月壬月辰のススメ2

「ふわぁ……」 感嘆の声をこぼす少女は、顔の前を両手で覆いつつもその実しっかりと指の隙間からちらちらとこちらを覗いている。いちおう了解済みのこととは言え、こうもまじまじと見つめられると、さすがの私もいろいろと恥ずかしいものがあった。 脱ぎか...
小ネタ

法廷に至る経緯。

『裁判風味な。』の前日譚。 いちおうは選択肢式ですが、どれを選んでも結果はさして変わらずです。 続きを読むでオチが読めますが、全部まとめて表示されます。「っ……ふぅ…ッ」 部屋に誰もいないのをいいことに、ユキの我慢の仕草は次第に大胆なものに...
小説

夏休みの我慢の話。(塾帰り編)

8月の陽射しは、正午を回ってよりいっそう鋭い。肌を差すようにかあっと照りつけるぎらぎらの太陽に、焼けたアスファルトからはうっすらと陽炎が立ち昇っている。 まるで、鉄板焼きの具になった気分。 塾の玄関を出た途端、ぶわっと汗が吹き出てくる。とた...