永久我慢 永久我慢の狂想曲 CASE:浅川静菜11 いまは3時間目の授業だろうか。もう、ほとんど何も聞こえていない。 膨らんだ尿意が静菜の体の全部を占領して、頭の中まで膨らみきってしまったかのようで、まともな思考能力は追い出されてしまっている。耳元でちゃぷちゃぷと揺れる水音の幻聴すら響く。 ... 2009.06.13 永久我慢
小説 車の後部座席の話。 どこまでも続く終わらない渋滞の中、車内にはけだるい空気が満ちていた。3回目のリピートを繰り返すCDアルバムの歌声は、初めの頃に比べてかなり色あせて聞えてしまう。 連休最終日の帰郷ラッシュによって、高架の上の3車線を何十キロ先までも続くテール... 2009.06.13 小説