今日はみなさんに面白いゲームを紹介しましょう。
“トイレ取り”と言うゲームです。イス取りゲームに似た遊びですが、あれよりもずっとスリルに満ちた面白い遊びです。
まず、おしっこを我慢している女の子を何人か……できれば多い方がいいですが、7~8人くらいが適当でしょう。あまり大勢になってしまうと混雑して大変です。
つぎに、おまるをひとつだけ用意します。このおまるは白鳥の格好をしたスタンダードなものがベストです。女の子が小学校にもなればまたぐ真似をするだけでも恥ずかしいような、できるだけ小さな物を選びましょう。
どうしても見つからない場合は、ペット用のトイレや、金だらいなんかでも代用できます。ペット用のトイレは後始末のために専用の砂はたっぷり引いておきましょう。金たらいは金色の、ぴかぴかに磨いたものを用意して、水を注いだ時にできるだけ大きな音を立てるようなものがいいでしょう。
遊ぶ場所はできるだけ何もない、広い部屋がいいでしょう。入り口も少ないほうが心理的な圧迫感を与えてベストです。
さて、用意したおまるを一つ、トイレットペーパーと一緒に床に置きます。この時注意したいのは、おまるを高い台の上などに設置して女の子達が座った時、きちんと周りから見えるようにすることです。特にゲームに参加している女の子達から、きちんとおまるにまたがっているのが分かるようにしておきましょう。こうしておかないと、女の子がおしっこをしているときに、恥ずかしくなりません。『ここでおしっこするなら死んじゃうほうがマシ』くらいになるように、工夫が必要です。
この年頃の女の子達は、きづかれないようにこっそりをおしっこを済ませてしまうかもしれません。誰かに見られているだけで女の子達の羞恥心はぐっとアップし、簡単におしっこができなくなります。
さあ、準備は終わりました。女の子達にはきちんと立ってもらって、おまるの周りにぐるりと輪を作ってもらいます。あとは、普通のイス取りゲームと同じ要領で曲を流し、女の子たちにぐるぐるおまるの周りを回ってもらうだけです。前を押さえてもじもじしているので、なかなか進めない子もいるでしょう。その時はちゃんと参加するように注意しましょう。
選曲は自由ですが、『おトイレまで我慢』や『オモラシしないよ』などといったトイレトレーニングの童謡などを使うと効果は倍増です。
そして、曲が止まった時に、女の子達にはおまるに座ってもらいます。このとき、いちばん早くおまるに座れた女の子にはおしっこをする権利があります。もしおしっこがどうしてもガマンできない時は、思う存分出してもらいましょう。他の女の子達がじっと見ている中ではとても難しいので、なかなかうまくできない子もいると思います。
ちゃんとおしっこを済ませられた子には、幼稚園の名札にはなまるをつけた『よくできました』の勲章を渡してあげましょう。この子は勝ち抜けとして、輪から離れたところに座っていてもらいます。みんなの中で一番おしっこに行きたくて、我慢ができなかったことをきちんと説明してあげるといいでしょう。
また、この時おまるに座ったのにおしっこをしなかった子は、まだまだおしっこがしたくないということですから、罰ゲームとしてごアイスコーヒーや冷たいお茶など、おしっこを近くする飲み物をたっぷり飲んでもらいます。
おまるに座ろうとして間に合わなかったり、あるいはまだ曲の途中で我慢ができなかった子には、『オモラシしました、ごめんなさい』という名札をあげましょう。もう失敗しないようにオムツを使わせてあげたりするのもいい考えです。
あるいは、みんな遠慮しあっておまるに座る子がいない、ということもあるでしょう。その時は全員に罰ゲームをさせると効果的です。
さて、おしっこを済ませてしまった子を輪から外して、また曲のスタートです。
あとはこれを繰り返して女の子の数を少なくしていき、最後のひとりになるまで続けます。勝ち残った子が優勝です。優勝した子はいちばんおしっこが我慢できて、おなかがぱんぱんになるまでおしっこをおなかの中に溜めておけるすごい女の子であることを丁寧に説明してあげましょう。
優勝した子にはきちんとしたおトイレでおしっこをしてもいい、と教えておくと、みんな一生懸命我慢に参加してくれます。
幼稚園の頃に卒業したおしっこのしつけを思いだしてもらう、とてもいいゲームですので、みなさん試してみてはいかがでしょうか……?
(初出:書き下ろし 2008/01/07)
お遊戯の時間・トイレ取り
