小ネタ 首都圏速報・5時のニュース(抜粋) 次のニュースです。 今日午後4時ごろ、○○県△△市■■商店街脇の路地で、女子児童が風紀軽犯罪防止条例違反の疑いで保護されました。 保護されたのは△△市立××中学校2年C組の前原ゆかりさん(13)で、今日午後4時10分ごろ、学校からの帰宅途中... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ 雨あめ降れふれ 昨日から降り続く雨は、午後になってようやく弱まり始めていた。 灰色の空の下、ちらほらと見える学校帰りの生徒たちに混じって、風香は精一杯の早足で帰り道を急いでいた。 けれどその足取りはおぼつかないままで、黄色い傘は右に左にふらふらと揺れている... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ サイクリングロードの我慢 サイクリングロードが遠い。普段ならほんの何十秒かで進める距離が、今の未果には何十倍にも遠く感じられる。 道端の標識には『あと1.6km』の文字があった。 1600m、つまりグラウンド8周分だ。「うぅうっ……ふぅうっ……」 ぎゅうぎゅうと下腹... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ 保健体育の授業 「はーい、それじゃあ45ページを開いてね」 先生が、いつもよりもほんの少しだけ大きな声で言う。 愛香はぎゅっと唇を噛んで、もぞもぞお尻の位置を動かしながら机の上の教科書をめくった。「みんな、お口は閉じてくださーい」 注意を受けてもざわざわと... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ ファンタジーの精霊使い 「――邪魔、するなぁっ!!」 司祭の加護を受けた盗賊の短剣は鈍く輝き、覆い被さる狼の喉を貫いた。 仲間を失っても、群れの侵攻は止まらない。 悪魔との契約によって真紅の紋を捺された狼達は、次々と彼等に襲い掛かってくる。「援護頼むっ!!」「は、... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ 嘘のトイレ/豪華な部屋編 もう、あのドアが開かなくなって何時間経つのだろう。 床に隙間なく敷き詰められた分厚い絨毯。ふかふかのソファー。大きなテーブル。一見しただけで贅の限りを尽くしたと分かる豪華な部屋も、固く閉ざされたドアで出入りを禁じられてしまえは、結局は牢獄と... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ 嘘のトイレ/広い部屋編 「ふぅぅっ……くぅんっ……」「はぁ、はぁ……っ……ねぇっ……まだ、なのっ……!?」「もう、ダメ、ダメぇ……」「ちょっと、はやく……してよぉっ!!」 殺風景な広い部屋に押さえ込まれた苦悶の声が響く。古びた体育館にも似た施設の中には、延々と順番... 2007.10.12 小ネタ
小ネタ 雑談スレにての一コマ。 カチカチと無機質なクリックの音が響く。 焦るようにブラウザが再読み込みを繰り返し、ページをリロードする。「くぅっ……んぅっ……」 ノートPCに向かう机の前で、少女は切なげに身体をよじった。 マウスは小刻みに震え、それに連動してディスプレイの... 2007.10.12 小ネタ